BTS『WINGS』発売10周年:アルバム全曲を聴くためのガイド
「Boy Meets Evil」から、中心を担う一人ひとりの声、そして後に続いたエピローグまで。全15曲を記念日に聴く。
BTSの『WINGS』は10月10日に発売10周年を迎えた。2016年にグループ2作目のスタジオアルバムとしてリリースされた全15曲は、膨大な作品群に親しむ入り口として最適だ。まずは1枚を選び、曲順どおりに聴いてみよう。この記念日は、アルバムがグループとしての一体感を保ちながら、一人ひとりの声にどう場所を与えるのかを聴くよい機会だ。 発売日とアルバムの曲目
初めて聴くなら、約1時間を確保しよう。Apple Musicではオリジナルアルバムの長さは53分とされ、R&B、ポップ、ヒップホップが織り交ぜられた中にソロ曲が並ぶ。最初から最後まで通して聴いてもいいし、3つの手頃な区切りに分けて、後から曲間のつながりを聴き直してもいい。どちらの方法でも、BTSのビジュアル世界にまつわるあらゆる説を知っている必要はない。 Apple Musicの『WINGS』
入り口から聴き始める
冒頭の2曲は「Intro: Boy Meets Evil」と「Blood Sweat & Tears」だ。BIGHITによるオリジナルアルバムの紹介では、『WINGS』を、誘惑に出会う若者と、慣れ親しんだ世界を越えて成長する難しさをめぐる作品として位置づけている。初めて聴くには、それだけで十分な背景だ。アルバムを正解が一つしかないテストのように捉えず、問いを開いたままにしておこう。 公式アルバム紹介と曲順
先に進む前に、公式の「Boy Meets Evil」カムバックトレーラーと「Blood Sweat & Tears」のミュージックビデオを見比べてみよう。同じ作品への2つの入り口だ。最初に何に惹かれるか、自分に問いかけてみてほしい。声、動き、映像の細部、それともビートの始まりだろうか。2度目には、別の要素に注目してみよう。こうした小さな焦点の変化によって、聴き慣れた曲も、惰性で聴き流すのとは違って感じられることがある。
一人ひとりの声に耳を傾ける
中盤は「Begin」から「Lie」「Stigma」「First Love」「Reflection」「MAMA」「Awake」へと続く。お気に入り曲のリストにまとめるのではなく、変化する視点の連なりとして聴いてみよう。Appleのアルバム解説では、Jiminの「Lie」とSUGAの「First Love」がソロパフォーマンスとして挙げられている。一人の声が曲の中でどれほど異なる存在感を放つのかに気づくための、よい聴き比べになる。 アルバム解説
簡単な聴き方の練習として、各曲の後に、評価を交えず気づいたことを一つ書き留めてみよう。ボーカルの位置、アレンジが残す余白、曲が終わった後に記憶に残る音などだ。歌詞の解釈は別の機会に取っておこう。そうすれば、最初に聴くときは音楽そのものに心を開いていられ、魅力的なファンの解釈をアーティスト自身が語った意図と取り違えずに済む。
アルバムがまとまっていく流れを聴く
「Awake」の後も「Lost」「BTS Cypher 4」と聴き進め、残りの曲に身を任せて「2! 3!」「Interlude: Wings」へ向かおう。ここでは公式の曲順が重要だ。この区間はシャッフルせずに聴き、中盤の連なりの後でスケール感がどう変化するかに注目してみよう。すべての曲順に納得する必要はない。曲を隣り合わせにすることで何が生まれるのかを聴けばいい。
時間がなければ、オリジナル盤の最後の曲まで聴いて、また別の日に戻ってこよう。記念日のリスニングを完聴チャレンジにする必要はない。思いがけず好きになった曲が一つ、あるいは以前は気づかなかった曲間のつながりが一つ見つかるだけでも、十分な成果だ。
エピローグは別の機会に聴く
次に聴くなら『YOU NEVER WALK ALONE』だ。BIGHITはこの作品を『WINGS』のエピローグと説明し、若者と成長をめぐる物語を慰めへと広げている。収録曲には「Spring Day」「Not Today」「Outro: Wings」「A Supplementary Story: You Never Walk Alone」がある。2つのバージョンを聴き比べる前に、「Interlude」から「Outro」への変化に注目してみよう。 公式エピローグガイド
10年を経た今、アルバムに戻る最も充実した方法は、きっとシンプルだ。途切れずに聴く時間を十分に取り、アルバムの形が見えてくるのを待つ。そして、心に残った声や音楽のアイデアを追いかけよう。
画像の出典とライセンス: K_CON_Concert_32(CC BY-SA 2.0);Korea_Mnet_BTS_01(CC BY-SA 2.0);Korea_Mnet_BTS_03(CC BY-SA 2.0)。