韓紙の次章:韓国の手漉き紙を支える人々
10月16日のシンポジウムと、これから発表されるユネスコの決定により、韓国の紙漉きの知識に注目が集まっています。一方、ソウルでおなじみの施設は一時休館中です。
韓紙は、何かを書く前から、もっと近くで見たくなる紙です。縁の厚みや、光の透け方、落ち着いた自然な色合いと鮮やかな色との差に目が留まります。韓国の伝統的な手漉き紙は、書くための紙にも、工芸素材にも、空間を彩るものにもなります。この秋、注目はその紙を生み出す人々と、受け継がれてきた知識に集まっています。
画像クレジット:A paper store at Insadong, Seoul-01.jpg — Richard Fisher、CC BY 2.0。なし。オリジナルをダウンロードし、ローカルでの改変は行っていません。トリミングせず、縦横比を保って表示してください。
10月16日、韓国遺産庁と韓国遺産振興院が、ソウルの韓国の家で韓紙国際シンポジウムを開催します。同日午前には無形遺産の認知度向上ワークショップも行われます。午後の討論では、韓紙の文化的意義、現代における用途、伝統的な紙漉きの担い手の継承を取り上げます。公式イベント告知
注目すべき理由は、ほかにもあります。韓国のユネスコ常駐代表部によると、「韓紙製造の伝統的知識、技術及び文化的慣習」の推薦案件は、2026年11月30日から12月5日まで開催される委員会で審議される予定です。10月12日時点では、ユネスコ登録は今後の決定であり、すでに登録されたわけではありません。韓国ユネスコ代表部
素材を作り手までたどる
韓紙の主な原料は、韓国語で「닥(タク)」と呼ばれるコウゾの樹皮繊維です。代表部の紹介によると、収穫、蒸し、皮むき、たたき、紙漉き、乾燥の工程があります。また、村の人々が大変な作業を協力して分担してきた慣習「プマシ」も重視されています。今回検討されている遺産には、完成品だけでなく、人々のつながりや蓄積された知識も含まれています。
紙作りを知るには、素材が変化していく様子を追うとよいでしょう。樹皮が繊維に分かれる瞬間、そして繊維を集めて一枚の紙にする動きに注目してください。安東韓紙の製造工程の説明では、樹皮の下準備、煮沸、洗浄、漂白を経て、後の工程に進みます。水から紙をすくい上げる場面がひときわ写真映えするとしても、こうした準備も工芸の一部です。作り手の工程
韓国工芸・デザイン文化振興院による2026年の映像作品「Hanji, Korea’s Traditional Paper」は、視覚的な入門編です。韓国のユネスコ代表部が直接リンクしています。人々の手や道具、共同作業に注目してみてください。紙の最終的な表面は、その物語の最後の一部にすぎません。
見分けるべき紙は一種類ではない
訪れる人にとって、「韓紙」という言葉から、どの紙も同じ手触りだと想像するかもしれません。むしろ、目の前の紙について尋ねてみるのがおすすめです。標本コレクションを扱った査読付き研究では、韓国の26の製紙所から集めた309点を分析し、材料や製法の多様性を記録しました。大半の標本にはコウゾ繊維が使われていましたが、ほかの植物繊維も含まれていました。色や手触り一つで本物かどうかを判断するのではなく、その違いに関心を持つ理由になるでしょう。研究
作品用の紙を買うときは、どのように使いたいかを店員に伝えましょう。水墨画、印刷、折り紙、小物への貼り付けでは、紙に求められる特性が異なります。作り手、繊維の組成、厚さ、おすすめの用途を尋ねてください。可能であれば、まとめ買いを決める前に見本を比べてみましょう。何でもできるという漠然とした説明より、少しの情報のほうが、持ち帰って役立ちます。
画像クレジット:Korean paper-Hanji-01.jpg — SJ Yang、CC BY-SA 2.0。なし。オリジナルをダウンロードし、ローカルでの改変は行っていません。トリミングせず、縦横比を保って表示してください。
訪問を計画する前に施設の情報を確認
韓国工芸・デザイン文化振興院が運営するHanji Houseでは、これまでワークショップや紙の見本、体験学習が来館者に紹介されてきました。ただし、以前の来館案内には重要な注意が必要です。公式の来館案内ページによると、施設は一時休館中で、2027年3月の再開を予定しています。古い住所やワークショップ情報をもとに10月の予定を立てないでください。出かける前に、運営者の最新のお知らせを確認しましょう。Hanji Houseの最新の来館案内
ここに掲載した記録写真からは、日常の中で紙を見る三つの方法がうかがえます。仁寺洞の店に積まれた紙、扇子の横に並ぶ色鮮やかな紙ひも、そして紙を張った窓に差し込む光です。10月のシンポジウムや、現在のHanji Houseの展示を写した写真ではありません。合わせて見ると、紙が保管され、形を変え、室内と外の光の間に置かれたときに何が起こるのか、気軽に観察してみるきっかけになります。
画像クレジット:Korea-Hanji-Papered window-01.jpg — Caroline Knox、CC BY-SA 3.0。Wikimediaが提供する縦横比を保ったサムネイルをダウンロード。トリミングやローカルでの改変は行っていません。
10月16日のプログラムに参加する前に
韓紙シンポジウムは韓国の家の民俗劇場で14:00~16:30に開催予定です。別枠の認知度向上ワークショップは10:00~12:00です。どちらも無料で、公式告知に個別の事前登録フォームがあります。フォームを送信しても参加が確定するわけではありません。主催者によると、個別に連絡があった後に参加が確定し、定員に達すると登録が締め切られる場合があります。計画を立てる前に、言語対応と空き状況を確認してください。
参加する場合も、まず一枚の紙から始める場合も、心に残る問いは同じです。この紙を可能にした知識は、誰のものなのか。作り手の姿に目を向けると、韓紙はより理解しやすくなります。